広大な平野を生かした
関東の食卓を支える農業県
関東地方の北東部に位置する茨城県。約6千平方キロメートルの面積を持ち、関東ローム層に覆われた平野部は全面積の約64%を占めています。広大な平地を利用した「農業」が特に盛んで、農家の軒数は全国でも2位※1、生産額は全国3位※2を誇ります。野菜ではハクサイやレンコン、水菜、果物ではメロンと栗などの生産量が全国1位※3となっています。 また、太平洋に面しているため水産業も盛んで、サバ類やイワシ類の漁獲量は日本一※4です。
※1農林水産省 農林業センサス 2020年農林業センサス
※2農林水産省 令和元年 農業産出額及び生産農業所得(都道府県別)
※3農林水産省 作物統計調査 作況調査(野菜) 確報 令和2年産野菜生産出荷統計
※4農林水産省 令和3年漁業・養殖業生産統計第1報
岩礁に鳥居が神々しく
そびえ立つ絶景の
パワースポットへ
茨城県大洗町にある大洗磯前(いそさき)神社は、大洗町のシンボルにもなっている古くからの景勝地。大己貴命(おおなむちのみこと)と少彦名命(すくなひこなのみこと)の二柱の御祭神が降臨された岩礁を「神磯(かみいそ)」と称し、神聖な場所として禁足地(足を踏み入れてはいけない場所)としました。日の出の時刻になると、この絶景を写真に収めようと、多くの写真愛好家が訪れます。
早春を告げる梅の花が
咲き乱れる偕楽園
水戸市見川にある「偕楽園(かいらくえん)」は、水戸藩九代藩主・徳川斉昭(なりあき)によって造園されました。金沢の「兼六園」、岡山の「後楽園」とともに、「日本三名園」に数えられています。
三百ヘクタールにおよぶ園内にはおよそ百品種、約三千本の梅が植えられており、毎年開花の時期になると野点(のだて)(野外で行うお茶会)や夜間ライトアップなどの花見を楽しむイベント「梅まつり」が開催されます。
水戸藩時代からの名産品や
冬の食卓を彩る海の美味も
大豆の生産が多い水戸地方の農家では納豆を自家製造して食していたことから、現在でも納豆の名産地として全国的に有名な茨城県。最近は納豆の美味しさをより一層引き出す食べ方も研究され、納豆パスタや納豆唐揚げなど、趣向を凝らした一品が味わえる料理店があります。