宮城県 宮城県

伊達政宗公像

奥州の雄・伊達政宗公が
統治した東北の一大拠点

 東北地方の南東部に位置する宮城県。蔵王・船形・栗駒などの山々が連なる西側とは対照的に、東側には肥沃な仙台平野が広がり、古くより稲作を中心とした農業が盛んに営まれてきました。
 水産業では、メバチマグロやカジキ類、サメ類の漁獲量で全国1位※1。中でもサメ類の漁獲量は、約47%の全国シェアを占めています。その用途は気仙沼の特産品でもあるフカヒレが代表的ですが、肉は練り物だけでなくジャーキーやナゲットに、軟骨や角膜は医療分野での研究に、皮は革製品に加工されたりと、実は余すところなく利用されています。
※1 農林水産省 海面漁業生産統計調査 確報 令和4年漁業・養殖業生産統計

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花と木

『万葉集』にも歌枕として
その美しさを讃えられた
風雅の地「松島」

 多島美(たとうび)の景勝地として知られる松島は、京都の天橋立、広島の宮島と並ぶ日本三景の一つに数えられています。そんな松島の風景を高台から堪能できるのが、「西行(さいぎょう)戻しの松公園」です。平安・鎌倉時代の歌人として知られる西行がこの地を訪れた際、大きな松の下で出会った童子に禅問答で敗れ、松島行きをあきらめたという逸話が残っており、春には桜と松島の美しい取り合わせが楽しめます。

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大自然が織りなす貴重な
絶景が見られる蔵王へ

 標高千五百メートル級の山々が連なる蔵王連峰の中央部にあるのが、蔵王のシンボルともいわれる湖「御釜(おかま)」です。日光の反射によってエメラルドグリーンの湖面が様々な色に見えるため、「五色湖(ごしきこ)」とも呼ばれています。
 また、冬には蔵王温泉街からロープウェイに乗って、樹氷見物も楽しめます。針葉樹の群生地が氷と雪によってデコレーションされた神秘的な光景は、世界でもあまり類を見ない眺めです。

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政宗公にも所縁ある
宮城の郷土料理を堪能!

 宮城県グルメといえば「牛タン」という方も多いですが、その歴史は戦後の一料理店から始まったといわれます。
 県民に長く愛される郷土料理としては、鮭とその卵のはらこを使った海鮮版親子丼の「はらこ飯」。また、政宗公が陣太刀(じんたち)で材料の枝豆をすり潰したことにその名を由来するという説もある「ずんだ餅」などがあります。

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