昔話「桃太郎伝説」発祥の
有力候補地として知られる
県北部は中国山地、南部は多島美(たとうび)※1に恵まれた瀬戸内の風景が広がる岡山県。「晴れの国」をPRするほど、雨の降らない日が多い県※2でもあります。
岡山県全域と広島県東部を含む一帯は、大和、筑紫、出雲などと並ぶ古代日本の一大国家で「吉備国(きびのくに)」と呼ばれていました。大和朝廷の命により吉備国を平定したとされる「吉備津彦命(きびつひこのみこと)」はおとぎ話「桃太郎」のモデルになった人物といわれており、桃太郎同様に「温羅(うら)」と呼ばれる鬼を退治した逸話が残っています。岡山名物「きびだんご」も、県の旧名や桃太郎伝説にあやかって名付けられました。
※1 多島美(たとうび)とは、小さな島々が連なることであらわれる、美しい景観のこと。
※2 降水量1㎜未満の日数(平年値)(統計期間1991~2020年)気象庁調べ
視界を埋め尽くすほどの
色鮮やかな大パノラマを
楽しめる「笠岡湾干拓地」
24年もの歳月を経て平成2年に完成した笠岡湾干拓地。早春にはおよそ一千万本の菜の花が咲き、一面に黄色い絨毯が敷かれた風景が広がります。
4月下旬~5月中旬には約一千万本のポピー、夏には約百万本のひまわり、秋にはおよそ三千万本のコスモスと、四季折々の花が咲き誇る風光明媚な観光地です。花々を見下ろせる展望台からの眺めも圧巻!
日本三名園「後楽園」や
倉敷美観地区の散策も
水戸の偕楽園、金沢の兼六園と共に「日本三名園」の一つとも称される「後楽園」。旭川を挟んだ対岸には黒い下見板張りの外観から「烏城(うじょう)」の異名を持つ岡山城がそびえ立ち、園内からその雄姿を望むことができます。
また、なまこ壁の土蔵が美しい倉敷美観地区も絶好の観光スポット。市内の児島・井原地区が国産ジーンズ発祥地だったことから、古風な街並みの中にはデニム製品を扱うお店も軒を連ねます。
瀬戸内の海の幸から
B級グルメまで多種多様
関東では「サッパ」と呼ばれる「ママカリ」は、隣家のご飯も借りてしまうほど旨いといわれる魚です。酢漬け、刺身、塩焼き等どれで食べても美味。
ばら寿司やサバ寿司、タコめしなど、海の幸をふんだんに使用した郷土料理が多い一方で、左に紹介するような新興のご当地グルメも人気です。